ロボットプログラミングで大会に参加すると、どんなメリットがあるのですか?
ロボットプログラミングの大会(ロボコン)に参加すると、こども達にどんなメリットがありますか?

ロボットプログラミングの大会で結果を出す子ども達は
長い期間準備してきたと思うのですが、具体的にどんなことをやっているの?
PDCAを回すことで、自分の現在状況に応じて、より計画的に物事を進める能力が身につきます
- PDCAとは
- 事例1:小学校に入学するときに通学路チェック
- ロボットプログラミングにより、実際にモノを動かしてリアルに体験して学ぶ
- P:具体的にゴールをイメージする
- D:ゴールまでの手順を考える
- C:やってみて失敗したら原因を考える
- A:原因に対して適切な対策を打つ



具体的な事例で期日が決まっているものを題材にしながら、
課題解決能力を養うことができるので、まさにSTEAM教育の実践例だと思います。
ロボットを自分の思い通りに動かすためには、たくさん失敗して、それを修正することを繰り返すので、本人たちが意識していないかもですが、結果的にPDCAのサイクルに入っているのです。
これを経験した人は、あとからPDCAの知識が入ったときに、ピンとくるはずです。自分の実体験をもとに話せるようになるはずです。
PDCAとは
物事を達成するためには、PDCAを回すという話を聞いたことはあると思いますが、その方法を紹介します。
下記のような手順で、目的やゴールに向かって進んでいく力を育てよう!ということです。
どういうロボットを作るのか、コンセプトを考えます
コンセプトに基づいて、ロボットを作ります
思った通りにロボットが完成したか確認します
思った通りにできなかった場合は、どうやって修正するか対策を決めます
ステップ1のPに戻る
事例1:小学校に入学するときに通学路チェック
例えば、幼稚園を卒園して小学校に入学するときに、学校までの通学路を歩いて道を覚えた経験はありませんか?
これがプログラミング的思考です。
スタートから始まって、ゴールに進む。これが最も簡単なプログラムです。
まっすぐな道を進むだけではなく、途中で曲がり角があるので、右に曲がるのか左に曲がるのか、間違えないようにします。こんな感じでゴールまでの道順を覚えて、思った方向に曲がって、ゴールまでたどり着きます。
最初はこども1人ではなく、親と一緒に歩いたと思います。
でも、繰り返し練習すれば、こども1人で歩けるようになります。
プログラムも、同じように繰り返し練習すれば、思い通りに動かすことができます。
ロボットプログラミングにより、実際にモノを動かしてリアルに体験して学ぶ
この思考を、ゆっくりコツコツ楽しみながら学ぶ方法として、
私の息子たちは、年長さん~小学1年生で、レゴを使ったプログラミングを始めました。
パパも一緒に学び始めました。
レゴなので、ロボットを自分で作って、それを動かすことができます。
勉強ではなく、おもちゃで遊んでいる感覚です。


5歳〜1年生で、『We Do 2.0』で遊びました。
We Doチャレンジという競技に参加して、教室に通わずに個人として、関東大会で3位入賞することができました。


1年生以降は、『レゴ マインドストームEV3』を使いました。
ロボットプログラミング教室に通うことで、教室内の全国大会で優勝することができました。
現在は小学4年と5年ですが、WRO(ワールドロボットオリンピア)という大会で上位を狙って頑張っています。
これを使うと、いったいどんなことが身につくのでしょう?
以下には、レゴマインドストームEV3の事例を紹介します。
ロボットを使って、実際に動かしながら、体験することができます。
ロボットの動きを見て、自分の思い通りに動いたのか、それとも、思っていたのと違う動きをしたのか
これを見て、間違っていたら修正すれば良いのです。
自分で作ったロボットが動くので、ロボットに愛着がわいて、楽しみながら学ぶことができます。
実際に動くので、年長さんや小1でも、理解しながら、遊び感覚で学ぶことができます。
是非、親子で一緒にやってみてください。
P:具体的にゴールをイメージする
ロボットは、スタートからゴールに向かいます。
途中で、数々のミッションをクリアする必要があります。
あらかじめ、ルールを決めて、そのルールに従って、ゴールを目指します。
例えば、
ゴール:近所の友達の家(まっすく進んで、1つ目のT字路を右に曲がって、3件目の家)
まで歩いてたどり着く
こんな感じです。
これを、タイヤがついたロボットで行います。
D:ゴールまでの手順を考える
ゴールに向かうために、途中ミッションをどのようにクリアするのか
よく考えることになります。
例えば、こんな感じです。
- スタート
- まっすぐ進む(タイヤが3回転※)
- 右を向く
- まっすぐ進む(タイヤが3回転※)
- ゴール
※実際のコースでは、50mではなく、50cmだったりします。
50cm進むためには、例えばタイヤが3回転だとします。
このプログラムでは、2つのブロックがあれば完了です。
1つめは、まっすぐ進むブロック
このブロックの中に、どのくらい進むのか、数値を入れるだけです。
2つめは、右に直角に曲がるブロック
以上です。
たったこれだけで、ロボットがまっすぐ進んで、右に曲がって、
3件目の家にたどり着くことができます。
C:やってみて失敗したら原因を考える
プログラミングでは、失敗することは、当たり前です。
必ず失敗すると言っても過言ではありません。
本当は右に行きたかったのに、ロボットが左に行ってしまうことがあります。
あれ?なんで左に曲がったんだろう?と疑問に思いますよね?
だって、右に行きたかったのに、左に行ってしまった。ということが、見た目でわかりやすいからです。
思っていたのと違う動きをした。と認識することが大切です。
そして、どうして左に行ってしまったのか、その原因を考えましょう。
ロボットが壊れたのでしょうか?それともプログラムを間違えたのでしょうか?
おそらく、2つめのブロックで、左に直角に曲がるブロックを使ってしまったのでしょう。
A:原因に対して適切な対策を打つ
右に曲がるプログラムを作ったつもりが、左に曲がるプログラムになっていたことに
気づいたので、右に曲がるブロックに変更します。
プログラムといっても、難しい英語の文字をタイピングするのではなく、
ある決められたブロックを置いて、数字を入力するだけなので、簡単で、直観的に覚えることができます。
コメント