ロボット兄弟、WRO2022小学生世界大会までの道のり #1

小学生のロボット兄弟が、2022年のWRO(世界ロボットオリンピア)小学生エキスパートクラスで世界大会への出場に向けて準備を開始しました。これから1年間ネタバレしないレベルで、特にマインドや行動の面に注目して日記を書いていきます。

ママ

世界大会を目指すなんて、ハードルが高すぎると思うのですが、
どうやって、やる気にさせるんですか?

さざえもん

選手は息子2名(小5、小6)。
コーチはプログラミング教室の先生。
そして私は父親として、マネジメントを実践しようと思いました。
『もしも高校野球の女子マネージャがドラッカーのマネジメントを読んだら』
ならぬ、
『もしもロボット兄弟のパパがドラッカーのマネジメントを読んだら』
です。

親や先生だけが先走ってしまい、こども達選手がやらされている状態にならないようにすることです。こども達選手とマインドを共有することで、自ら考えて行動できるようにするために、以下のことを実践しました。

目次

ロボット部に入部

2021年11月、2022年WRO小学生エキスパートクラス大会に向けたロボット部に兄君(2022年度小6)と弟君(2022年度小5)が入部しました。

こども達が通っているロボットプログラミング教室では、毎年、WRO小学生エキスパートクラス大会に向けてロボット部が発足します。

ロボット部は、ロボットプログラミング教室とは別の時間を使って、専属のコーチと一緒にレベルアップする部活動です。

ロボット部では、ロボット部専用の教室にロボット部専用のコースを設置して、
そのコースを利用してロボットとプログラムの制作および練習を行います。

ロボット部の目標は
『2022年WRO世界大会を目指す』です。

WRO世界大会まで、およそ1年間の熱い戦いとなります。

WROの公式ホームページに記載の内容から2022年のテーマを共有

1/15の公式ルール発表が待ち遠しいですね

2022年のテーマは『マイロボット マイフレンド』 です。
ロボット工学と人工知能の組み合わせは、世界、特に人間の環境を変える可能性があります。
2022年シーズンの課題は、ロボットが人間を助けることができる方法に関連しています。
ロボットと人間の相互作用をどのように役立つ安全なものにすることができますか?
2022シーズンは、2022年1月15日に正式に開始されます。

https://wro-association.org/competition/2022-season/

ゴールと日程をこども達と共有

こども達と日程について協議しました。
地方大会がある7月までに、レベル100を超えるように段階的にレベルを上げていこう!とパパから提案しましたが、こども達のイメージはもっと過激です。一気にレベル100を超えていくそうです。また、とにかくルールが発表にならないと、どんなロボットを作っていいかわからないので、まずは、ルールとコースが決まってから考えるそうです。それまでの間は、今のうちにゲームして遊んでおいて、ルールが発表になったら、本気で取り組むという約束になりました。

大事な事は、ゴールの日程を共有したうえで、本人たち自身が、計画を意識してゴールに向かうことです。目指すは世界大会であり、そのマイルストーンとして地方大会がある。地方大会で優勝するために、地道に練習を積み重ねてレベルを上げていくということを、自分の目標として掲げることが大切です。

顧客の明確化

『もしも高校野球の女子マネージャがドラッカーのマネジメントを読んだら』
をマネして、顧客と目的について、こども達と議論しました。

WROに挑戦するロボットチームの顧客は誰か?そもそも、なぜWROを目指すのか?という議論です。
『ロボット部の顧客は、WROに関わる全ての人、WROを組織する人、WROを支援する人、競技に参加する選手の親、選手を教育する教室の先生、教室のある県の県民、WROジャパンであり、ロボット部の部員でさえ顧客である。』
と定義しました。

そのうえで、WROジャパンが求めていることについて、ホームページを見ながら、こども達と議論しました。

WRO開催の目的
教育的なロボット競技への挑戦を通じて、彼らの創造性と問題解決力を育成します。

1.創造性と問題解決能力を養う
『教育的なロボット競技への挑戦を通じて、創造性と問題解決力育成を目的としています。
科学技術への関心・意欲の向上、ものづくり人材の育成も目標となっています。』

2.チームでコミュニケーションUP
『WROでは小学生から高校生までの子どもたちがチーム(子ども2名とコーチ«大人»1名)を組んで競技に参加します。 仲間と共にロボットを組立て、コースをいかに速く、正確に走るか、それをどう実現していくかアイディアを出し合いプログラム開発をし、各種競技に挑戦し、競技タイムやロボットデザインを競い合います。』


3.先端科学技術を体験する
『ロボットは、メカトロニクス、通信、コンピュータ技術の集積体です。パソコンの画面に向かうだけでなく、ロボットを作り、プログラムし、動かすことで、子どもたちは先端科学技術に直に触れることができます。』

上記は言葉が難しいので、小学生のこども達が理解できるように、簡単に翻訳して次のような会話になりました。専門家の言葉をわかりやすく伝えること、これもマネジメントとして重要な役割です。


超すごいロボットを作って、短い時間でパーフェクトの点を取ったら、めっちゃカッコいい。
世界で一番カッコいい天才なチームをWROは求めている。
そのためには、兄弟でケンカしないで、一緒に、最高の作戦を考えて、ロボットとプログラムを作ろう。

コースが発表になったら、自宅で練習できる環境を作るから、毎日練習しよう!
そして、将来、ロボットエンジニアになるかもしれないから、今のうちに、理科と算数を得意になっちゃおう!あと、ルールが英語だから、ついでに英語も得意になっちゃおう!

毎日の行動指針を意識する

意気込みはできたとして、実際に、毎日練習するのは、とても大変だと思います。
正直、本当に毎日練習できるのか、不安でいっぱいです。

学校から帰ってきて、宿題して、ゲームして、テレビ見て、友達と遊んで、、、

このように、普通の小学生の生活では、練習に取り組む時間をとるのは難しいと思います。

でも、本気で結果を出したいならば、練習は必要だよね?ということで、先にマインドを醸成したので、練習の大切さは理解しているようです。

以下のように努力目標を具体的な時間割に落とし込んで、子供たちと合意しました。

  • 学校から帰ったらすぐに宿題を片付ける
  • ゲームとテレビの時間は1時間以内とする
  • 友達と遊ぶ時間も大切。週1回程度にする
  • 週末は少なくとも午前2時間、午後2時間練習する
  • 毎日ロボット日記をつける。できたこと、できなかったことを書

はたして本当にできるのか?
おそらくできないことも多いけど、都度、話し合いながら実践していきたいと思います。

まとめ

『もしもロボット兄弟のパパがドラッガーのマネジメントを読んだら』
ということで、年末年始の休み中に実践したこと4つです。
高校野球も野球部に入部するなら、目指すは甲子園だと思います。
よって、ロボット部も、目指すはWRO世界大会という目標に設定しました。

1.ロボット部への入部(目指すはWRO世界大会)
2.ゴールと日程の共有
3.顧客の明確化
4.毎日の行動指針を意識する

このようにして、こども達選手とマインドを共有することで、自ら考えて行動できるようにする。
親や先生だけが先走ってしまい、こども達選手がやらされている状態にならないようにすることです。
これが大切だと思います。

おしまい。

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この記事を書いた人

こども達の学びのために、親が支援できることは何か?を考えながら自分をアップデートしていきたいです。

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